PHP(ピー・エイチ・ピー)とは、Webサイトを動かすために使われるプログラミング言語です。正式名称は「PHP: Hypertext Preprocessor(ハイパーテキスト・プリプロセッサー)」。会員登録やログイン、ネットショップでの注文など、さまざまな機能に使われています。

脆弱性とは?
脆弱性(ぜいじゃくせい)とは、プログラムにあるセキュリティ上の弱点のことです。家の鍵に欠陥があると泥棒に侵入されるおそれがあるように、プログラムの弱点を悪用されると、Webサイトを不正に操作されたり、個人情報を盗まれたりする危険があります。
何が問題になっているの?
2026年10月21日、PHPの開発元が、深刻な脆弱性2件を修正した新しいバージョンを公開しました(※1)(※2)。この弱点を悪用されると、攻撃者がインターネットを通じて、サーバー上で不正なプログラムを実行するおそれがあります(※1)。サーバーとは、Webサイトやデータを保管し、インターネットを通じて情報を届けるコンピューターのことです。不正に操作されれば、Webサイトの改ざんや情報漏えいなどにつながり、サイトが乗っ取られる危険もあります。
高市早苗総理大臣は同日夜、自身のXで「大至急のお願い」として、PHPを使うWebサイトの管理者に、修正プログラムをすぐ適用できるよう準備を呼びかけました。首相が個別のソフトウェアの脆弱性について、Xで直接呼びかけるのは異例のことです(※3)。
どうすれば防げるの?
基本的な対策は、修正版に更新することです。修正版は8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35の4つのバージョンで、Webサイトを運営する企業は、使っているPHPのバージョンを確認する必要があります(※1)。すぐに更新できない場合は、対応が済むまでサイトを一時的に止めることも選択肢です(※1)。
管理を制作会社やサーバー会社に任せている場合は、今回の問題への対応が済んでいるか確認しましょう。8.1以前のバージョンはサポートが終了しており、今回の修正版は提供されません。サポート対象のバージョンへの移行が必要です(※1)。
これだけ覚えておけばOK
PHPは多くのWebサイトを動かすプログラミング言語です。脆弱性は、攻撃者に悪用されるおそれのある弱点。被害を防ぐには、ソフトウェアを安全な状態に保ち、修正プログラムを適用することが大切です。
参考・引用
(※1)情報処理推進機構(IPA)「PHPの脆弱性対策について(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619:PHP2shell)」(2026年10月22日)
https://www.ipa.go.jp/security/security-alert/2026/alert20261022.html
(※2)PHP公式サイト「Security advisory: Critical remote code execution vulnerabilities, update now」(2026年10月21日)
https://www.php.net/index.php#2026-10-21-5
(※3)ITmedia NEWS「高市総理「大至急、PHPパッチ適用を」Xで異例の要請 エンジニアは評価「経営層に伝わる」」(2026年10月22日)
https://www.itmedia.co.jp/news/article/2610/22/2000002483/
SDGs JAPAN PORTAL編集部


