LRT(エル・アール・ティー)とは、「Light Rail Transit(ライト・レール・トランジット)」の略で、低床式車両の導入や停留場の改良などによって、乗り降りのしやすさや定時性、速達性、快適性を高めた次世代型の路面電車システムです。(※1)

宇都宮ライトレール
従来の路面電車と何が違う?
LRTは、床の低い車両や段差を少なくした停留場などにより、高齢者や車いす利用者、ベビーカーを使う人も乗り降りしやすいのが特徴です。また、専用の軌道を設けるなど、時間どおりに運行しやすく、速く移動できるよう工夫されることもあります。
車両だけを新しくするのではなく、停留場や運行方法、ほかの交通機関との乗り換えなども含めて、地域の公共交通を使いやすくする仕組みです。(※1)
なぜ環境にやさしいの?
LRTは電気で走るため、走行中、車両から二酸化炭素を直接排出しません。自家用車からLRTなどの公共交通に乗り換える人が増えれば、自動車の交通量や地域全体の二酸化炭素排出量を減らせる可能性があります。
宇都宮で進む、LRTを軸にしたまちづくり
LRTを軸としたまちづくりの先駆的な事例が、富山県富山市です。2006年に「富山ライトレール」が開業し、公共交通を軸にしたコンパクトシティの取り組みを進めてきました。
栃木県の宇都宮市と芳賀町では、2023年8月に「芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)」が開業しました。JR宇都宮駅東口から芳賀・高根沢工業団地までの約14.6キロメートルを結んでいます。(※2)
宇都宮市が目指しているのは、暮らしに必要な機能をもつ拠点を地域ごとにつくり、公共交通で結ぶ「ネットワーク型コンパクトシティ」です。車に頼りすぎなくても暮らしやすいまちづくりの軸に、LRTを位置づけています。(※2)
その取り組みを象徴する施設の一つが、2026年3月28日に開園した「アークタウン宇都宮(宇都宮市東部総合公園)」です。ライトラインの平石停留場に直結し、JR宇都宮駅東口から約13分。屋根付きのスケートパークや多目的広場、芝生広場などを備え、スポーツやイベント、散歩など、幅広い世代が利用できる公園です。(※3)
2026年11月16日から23日まで、ここで国際大会「ワールドスケートボードストリート2026 宇都宮」が開かれます。公共交通でアクセスしやすい公園が、スポーツを通じて街の魅力を高める拠点にもなっています。(※4、※5)
LRTは単に人を運ぶ乗り物ではありません。公共交通を軸に、人々の移動や地域の施設、スポーツ、観光などをつなぐことで、暮らしやすい街をつくる役割も期待されています。
これだけ覚えておけばOK
LRTは、乗り降りしやすく、快適で、環境にも配慮した次世代型の路面電車システムです。宇都宮の事例が示すように、公共交通を整えることは、移動手段を増やすだけでなく、環境負荷の軽減や地域の活性化、誰もが暮らしやすいまちづくりにもつながります。
SDGs JAPAN PORTAL編集部

宇都宮ライトレール車内
■「ワールドスケートボードストリート2026 宇都宮」公式サイトはこちら
参考・引用
(※1)国土交通省「LRTとは」
https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/lrt/lrt_index.html
(※2)国土交通省「国土交通白書2024 コラム 公共交通を軸としたまちづくり(栃木県宇都宮市)」
https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/r05/hakusho/r06/html/n1213c01.html
(※3)宇都宮市「アークタウン宇都宮(東部総合公園)が3月28日に開園します!」
https://www.city.utsunomiya.lg.jp/shisei/machizukuri/uplaza/1044264.html
(※4)WST Japan「宇都宮の次世代型路面電車『ライトライン』で大会会場へ!」
https://wstjapan.jp/news/929/
(※5)WST Japan「ワールドスケートボードツアー宇都宮 2026」
https://wstjapan.jp/


