コラム

【3分でわかる】インクルージョンとダイバーシティとは?―違いと、誰もが参加できる社会の考え方

インクルージョン(Inclusion)とダイバーシティ(Diversity)は、一人ひとりが尊重され、それぞれの力を発揮できる社会や組織を考えるうえで、重要なキーワードです。2つは関連していますが、意味は異なります。

 

 

 

ダイバーシティとは?

ダイバーシティは「多様性」という意味です。性別、年齢、人種や国籍、障害の有無、性的指向、宗教・信条、価値観、キャリアや経験、働き方など、さまざまな違いを持つ人々がいることを指します(※1)。

企業でいえば、異なる経験や専門性を持つ人材が働いている状態や、さまざまな背景を持つ人が組織に参加している状態が、ダイバーシティの一例です。

 

インクルージョンとは?

インクルージョンは「包摂」と訳され、すべての人が職場や組織で受け入れられ、自分らしさを発揮できている状態を指します(※1)。

例えば、さまざまな背景を持つ人が同じ職場にいても、一部の人の意見しか採用されなかったり、特定の人が重要な仕事から外されたりするなら、十分にインクルーシブ(包摂的)な職場とはいえません。

一人ひとりが意見を伝え、意思決定に参加し、それぞれの能力を発揮できる環境を整えることが、インクルージョンにつながります。

 

2つの違いは?

ダイバーシティが「どんな人がいるか」に注目するのに対し、インクルージョンは「その人たちが受け入れられ、実際に自分らしさを発揮できているか」に注目します(※1)。

例えば、企業がさまざまな背景を持つ人を採用しても、意見を言いにくい職場であれば、多様な人材の力を十分に生かせません。誰もが発言しやすい仕組みをつくり、それぞれの意見が尊重されるようにすることが、インクルージョンの実践です。

2つは、どちらか一方だけで十分というものではありません。経済産業省の資料は、多様な人材がいても、それに対応した取り組みがなければ、生産性が低くなる可能性があると紹介しています(※1)。

 

これだけ覚えておけばOK

ダイバーシティは「多様性」、インクルージョンは「包摂」です。

多様な人々がいるだけでなく、すべての人が尊重され、意見を伝え、社会や組織の活動に参加できること。その両方を実現することが、一人ひとりが活躍できる社会づくりにつながります。

 

参考・引用
※1 経済産業省「ダイバーシティ経営の推進について」(2025年2月6日)
https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/20250206_01.pdf

 

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