生物多様性(Biodiversity)は、英語の「Biological Diversity(生物の多様性)」を短くした言葉です。いろいろな生きものがいて、それぞれがつながり合って生きていることを意味します。森にも海にも川にも多くの生きものがいて、食べたり食べられたり、互いに関わりながら暮らしています。(※1)

生物多様性の「3つの多様性」
生物多様性は、次の3つの視点で考えます。
- 生態系の多様性: 森林、里山(人の暮らしの近くにある森や田んぼ)、川、海など、さまざまな自然環境があること
- 種の多様性: 動物、植物、昆虫、目に見えない小さな微生物など、さまざまな種類の生きものがいること
- 遺伝子の多様性: 同じ種類の生きものでも、形や模様、性質などに違いがあること
この3つが互いに関わり合い、豊かな自然を支えています。
なぜ大切なの?
私たちの暮らしは、自然の働きに支えられています。野菜や果物の多くは、ハチなどが花粉を運ぶことで実ります。森は水を蓄え、海は魚や貝などの生きものを育てます。
ところが、開発や環境汚染、乱獲、気候変動などによって、生物多様性は世界中で失われています。生物多様性に関する科学者や専門家が参加する国際組織IPBESは、2019年の報告書で、約100万種の動植物が絶滅の危機にあると指摘しました。(※2)
生物多様性は、動物や植物だけの問題ではありません。食べ物や水など、私たちの暮らしを支える自然をどう守るかという問題です。
世界と日本はどう動いている?
2022年、世界の国々は「昆明・モントリオール生物多様性枠組」を採択し、2030年までに生物多様性の損失を止め、回復させるための世界目標を定めました。(※3)
その目標の一つが「30 by 30(サーティ・バイ・サーティ)」です。「30%を2030年までに」という意味で、2030年までに陸と海の少なくとも30%を守ることを目指しています。(※4)
日本では、企業や地域の活動によって生物多様性が守られている場所などを、国が「自然共生サイト」として認定しています。(※4)
さらに、2026年10月19日から30日まで、アルメニアのエレバンで生物多様性条約の締約国会議「COP17」が開催されます。2022年に採択された世界目標について、世界全体の進捗を初めて評価する重要な会議です。(※5)
これだけ覚えておけばOK
生物多様性=いろいろな生きものが、つながり合って生きていること。
食べ物や水など、私たちの毎日を支える大切な土台です。
参考・引用
(※1)環境省「エコジン」生物多様性特集
https://www.env.go.jp/guide/info/ecojin_backnumber/issues/18-05/18-05d/tokusyu/index.html
(※2)IPBES「Media Release: Nature’s Dangerous Decline ‘Unprecedented’; Species Extinction Rates ‘Accelerating’」(2019年5月6日)
https://www.ipbes.net/news/Media-Release-Global-Assessment
(※3)Convention on Biological Diversity(CBD)「Kunming-Montreal Global Biodiversity Framework」
https://www.cbd.int/gbf
(※4)環境省「自然共生サイト」(30by30)
https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/kyousei/
(※5)Convention on Biological Diversity(CBD)「COP17」
https://www.cbd.int/conferences/2026
SDGs JAPAN PORTAL編集部
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