ウォーターフットプリント(Water Footprint)とは、食品や衣類などの原材料の生産から、製造、輸送、使用、廃棄・リサイクルまでの過程で、直接・間接に消費・汚染される水の量を数値で表す考え方です(※1)。
英語の「Water」は水、「Footprint」は足跡を意味し、直訳すると「水の足跡」となります。家庭で使う水だけでなく、私たちが購入する商品をつくるために使われる水にも目を向けるのが特徴です。

食品の生産には、どれだけの水が必要?
食品の生産には、農作物の栽培や家畜の飼育などに水が必要です。さらに、加工や流通などの過程でも水が使われます。
国立環境研究所によると、国際NGO「Water Footprint Network」のデータベースでは、白米1kgのウォーターフットプリントは世界平均で2,497リットルとされています。ご飯一膳(80g)に換算すると、約200リットルです(※2)。
これは、炊飯に使う水や家庭で使う水だけを指すのではありません。食品のライフサイクル全体で、直接・間接に消費・汚染される水の量を表しています。
水の量だけでなく、水質や地域にも注目
水をどれだけ使うかだけでなく、排水などによる水質への影響も重要です。また、同じ量の水を使っていても、水が豊富な地域と不足している地域では、環境への影響が異なります(※1、※2)。
ウォーターフットプリントは、製品の生産過程で水がどのように使われているかを把握し、水資源の保全や生産方法の改善につなげるための指標です。ただし、算定方法や生産地域によって評価結果が変わるため、数値だけで環境への影響を単純に比較することはできません。
これだけ覚えておけばOK
ウォーターフットプリントは、食品や衣類などをつくるために必要な水や、水質への影響を含め、商品と水との関わりを数値で捉える考え方です。買い物をするときにも、商品の背景にある水の使用に目を向けることが、水資源について考えるきっかけになります。
参考・引用
(※1)環境省「ウォーターフットプリント算出事例集について」
https://www.env.go.jp/content/900545000.pdf
(※2)国立環境研究所「食品の隠れた環境負荷の指標化」
https://www-cycle.nies.go.jp/magazine/mame/201206.html
SDGs JAPAN PORTAL編集部


