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独自の“働き方改革”を次々に実施。 持続可能な介護現場から豊かな未来を。 介護付有料老人ホーム『あかしあ大河』 -その1-

ピンチこそ最大のチャンス。SDGsは、ポストコロナの暮らしづくりのキーワード。

2019年12月、SDGs推進本部は、2020年の活動指針である『SDGsアクションプラン2020 ~2030年の目標達成に向けた「行動の10年」の始まり~』(以下『SDGsアクションプラン2020』)を発表しました。その中で、3本の柱と8分野での具体的取組などが策定され、「日本のSDGsモデル」の展開を加速化していくことが宣言されています。https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/pdf/actionplan2020.pdf

『SDGsアクションプラン2020』の中核となる3本の柱は

  • 1) ビジネスとイノベーション~SDGsと連動する「Society5.0」の推進~
  • 2) SDGsを原動力とした地方再生、強靭かつ環境に優しい魅力的なまちづくり
  • 3) SDGsの担い手としての次世代・女性のエンパワーメント

そして、8つの分野には、〇あらゆる人々が活躍する社会・ジェンダー平等の実現、〇健康・長寿の達成などが選ばれています。

このように前途洋々の観でスタートを切った2020年のSDGsでしたが、世界は、新型コロナウイルス感染拡大によりたいへんな状況に陥りました。2019年11月22日に中華人民共和国湖北省武漢市で「原因不明のウイルス性肺炎」として最初の症例が確認されて以来、感染は拡大の一途をたどり、3月11日にはWHO(世界保健機関)がパンデミックを宣言するに至りました。わが国でも1月28日に初めて日本人の感染者が確認されて以来、感染者が急増。4月7日には7都道府県に緊急事態宣言が発令され、同月16日には全国に拡大されました。5月に入ると拡大はやや収束の兆しを見せ、5月14日には39県の緊急事態宣言が解除され、同月24日には大阪・京都・兵庫も解除、翌25日には残る5都道県も解除されて、ひとまず緊急事態宣言は一段落を見せています。6月に入ってからは、全国で学校再開が本格化し、都道府県をまたぐ移動の自粛も全国で緩和されていっています。しかし、第二波、第三波の到来も懸念されるなど、まだまだ楽観視できない状況が続いています。

一体、SDGsはどうなっていくのでしょう。思うに、こういう状況だからこそ、“持続可能な開発”が世界を変える原動力となるのではないでしょうか。そして“誰一人取り残さない”姿勢が、コロナ禍に疲弊した人々を救うのではないかと思います。

 

すべての人に健康的な生活を届ける。

『あかしあ大河』のDNAにはSDGsがある。

今回、ご登場いただくのは、広島県南区のお小高い丘の中腹にある『介護付き有料老人ホーム・あかしあ大河』。2014年の創設以来、“一護一笑(いちごいちえ)”を理念に、笑顔ひとつひとつを大切にし、その笑顔を積み重ね、入居者はもちろん、その家族、スタッフ、そして地域にまで “ひとつの介護にひとつの笑顔”を発信し、安心・安全な介護を実現してきました。その介護に寄せる想いや未来に向けた夢、SDGsとの関りや展開などのお話を施設長の三田知幸さんにお伺いしました。

『あかしあ大河』施設長の三田知幸さん

編集部:介護事業は、“人を支える仕事”の象徴的存在だと思うのですが、『あかしあ大河』では、介護事業をどんなふうに捉えられているのでしょうか?

三田:“すべての人に健康的な生活を届ける”という意味においては、決して特別なことではなく、当たり前に存在している…そんなスタンスに立って、常に “私たち介護事業者がなすべきことは何か”を考えてきました。その答えというのは…

  1. 入居された方が、これまで通りの当たり前の生活を維持・継続していくための支援をしていく。
  2. 入居された方が施設の生活で終始するのではなく、元々居たバリアのある世界に戻る力を取り戻してもらう、また、戻ってからの適応力を身につけてもらう。
  3. フレイル(※健常から要介護へ移行する中間の段階)の人たちの状況深刻化の防止を発信していく。

ということです。これらを持続していくことが大切だと思っています。

私たちは、“介護施設とは、単に高齢者を支援するところではなく、当たり前の暮らしを続けていくための一部分である” と考えています。決して“特殊なところ”ではない。少子高齢社会を迎えて、介護事業はインフラのような存在になっている。だから、私たちは粛々と介護事業を持続していかなければならないと思っています。

ご存じのように介護事業は財源と人財の確保についての問題を抱えています。私たちの世代だけを考えると、今まで通りのやり方でもなんとか回っていくだろう。でも、次の世代、また次の世代を考えると…今は小さな赤ちゃんでもいつか必ず高齢者になる …こういった世代に私たちがいかにいい形で事業を渡してあげられるか。試行錯誤しながら形をつくっていくのが、私たち今の現役世代の使命(ミッション)ではないかと思います。そう思うと、やはり人財確保のひとつとして、“働き方改革” に行きつくことになるんですね。

待機児童が話題になっていますが、社会には“働きたいのに働けないお母さん”がたくさんいるんですね。特に介護職の場合は、キャリア=経験がとても大切なので、現場から離れる時間が増えるほど、復帰するハードルが高くなってしまいます。このハードルを低くすることができたら、働きたくても働けなかったお母さんが再び活躍できる場をつくり出すと同時に恒常的な介護現場の人財不足の改善につながのではないか。それは、“持続可能な介護現場”がつくることにつながる。そこから、『あかしあ大河』流の“働き方改革”を進めていくことにしました。

知幸さんとのZoomインタビューの様子

〈-その2-につづく〉

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