2025年10月23日(木)から26日(日)にかけて、福岡県飯塚市の筑豊緑地公園などを会場に開催される「IFSC クライミンググランドファイナルズ福岡 2025」(CGF福岡2025)は、国際スポーツクライミング連盟(IFSC)が新設した、シーズンを締めくくる歴史的な大会です。
この大会は、世界トップレベルのアスリートが国別対抗戦の初代王者を懸けて競い合い、健常者とパラクライマーが同じ舞台で競技する日本で初めての国際大会であると同時に、SDGs(持続可能な開発目標)の理念を深く追求し、実践する大会として、スポーツ界に新たな風を吹き込んでいます。CGF福岡2025のSDGsへの貢献は、社会的な多様性の実現と、地域社会・環境の保全という二つの大きな柱によって支えられています。
地域と地球を愛するアクション!「ハロウィンゴミ拾いパレード」開催
CGF福岡2025が特に力を入れている地域貢献・環境保全活動として、大会期間中の10月25日(土)に、SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」および、目標13「気候変動に具体的な対策を」の達成を目指す、楽しい参加型イベント「ハロウィンゴミ拾いパレード in 飯塚市筑豊緑地公園」が実施されます。
このパレードは、ハロウィンの時期に合わせて、仮装しながら会場周辺のゴミ拾いを行うというユニークな取り組みです。参加者の皆様には、競技の熱気に満ちた会場周辺の環境美化にご協力いただくとともに、楽しく地域社会に貢献する機会を提供いたします。

楽しく参加!パレードの詳細
「ハロウィンゴミ拾いパレード」には、誰でも参加できます。もちろん、ハロウィンの仮装をしての来場も可能ですので、ぜひこの機会に、思い思いの衣装でパレードにご参加ください。
- 実施日: 2025年10月25日(土)
- 集合時間:午前11時15分
- 場所: 飯塚市筑豊緑地テニスコート駐車場(IFSC クライミンググランドファイナルズ会場内)にて集合
- 活動内容: 会場である筑豊緑地公園周辺を、仮装しながらゴミ拾い。
- 特典: 参加いただいた方全員に、バルーンアートをプレゼント。
さらに、パレードには、スペシャルゲストとして、タレント、プロマジシャン、バルーンアーティストなど多岐にわたって活動されている「いちご姫」さんの参加が決定しています。いちご姫さんは、いちご博士やいちご狩りの達人としても知られ、その個性派バラエティタレントとしての魅力で、パレードを一層盛り上げてくださるでしょう。
10月25日(土)は一日中楽しめる!
ゴミ拾いパレードが実施される10月25日(土)は、会場全体がお祭りのような賑わいを見せます。競技では、午前10時からパラクライミングの予選が、午後2時からはボルダーの決勝が行われる、競技的にも非常に重要な一日です。
また、無料エリアでは、子どもから大人まで楽しめる「ハロウィン縁日」が同時開催されます。射的やヨーヨーすくいに加え、お菓子のつかみ取りなどが実施予定です。さらに、クライミングの魅力に触れていただくため、ボルダリングの体験壁も設置されます。
環境保全活動に参加し、ハロウィンを楽しみ、そしてクライミングの世界を体験できる、充実した一日となること間違いありません。
大会が掲げるSDGsの核:多様性と包摂性の実現
「ハロウィンゴミ拾いパレード」という「多くの人と一緒に」行う環境アクションの裏側には、この大会の核となるコンセプト「-Team&Para Futures-」があります。CGF福岡2025は、健常者とパラクライミングが「一体」で開催されるという、日本で初の試みとなる総合大会であり、SDGsの目標10「人や国の不平等をなくそう」の実践を追求しています。
国際スポーツクライミング連盟(IFSC)パラクライミング委員会委員の青山アリア氏は、日刊スポーツの記事 の中で、この「一体」開催にかける強い情熱と、SDGs理念へのコミットメントを語っています。
青山氏は、開催に至るまでの議論の経緯について、「ダイバーシティー&インクルージョンン(多様性と尊重)を最も重視しています」とし、男女4クラスずつの開催を目指す決定が、この理念に基づいていることを明かしています。また、日本国内ではこれまでパラクライミングの国際大会開催実績がなかったことを踏まえ、「初の『一体』開催にチャレンジすることになりました」と、今回の意義を強調しています。
ウォール(クライミング用に作られた人工の壁)の設置や場所の制限といった現実的な課題がある中で、今大会では、健常者とパラの種目を相互に実施する「交互実施」を採用しました。青山氏は、この統合への強い意志を、「『一体』だけは最大の望みであり、譲れないところです」と語っています。
青山氏は、「パラ競技を見る機会・・・そのきっかけが正直ない現状」があると指摘した上で、交互実施を行う目的について語っています。「今回、交互に健常者とパラを開催することで、クライミングに興味を持ってくださる方々が『同じ日だったら』『次の時間なら見てみようかな』と思ってもらえないか、と考えました。見ていただければ、それ以上のことを我々がする必要はないのです。一度、ご覧になっていただければうれしいです」。
CGF福岡2025は、障害を持つ選手たちに国際舞台への挑戦機会を提供し、新たにパラクライミングの道を志す人たちにとって「未来への扉を開く大会」となることを目指しています。
CGFは、世界最高峰のクライミングの熱狂を通じて、多様性を肌で感じ、そして「ハロウィンゴミ拾いパレード」を通じて地域社会の環境保全に貢献する、まさしくSDGsを体現する大会です。
多くの皆様の大会への来場、特に10月25日(土)に開催される「ハロウィンゴミ拾いパレード」への積極的な参加を願っています。
※上記の太字部分で示された箇所は、日刊スポーツの記事の内容を元に要約・引用したものです。
【スポクラ】国内初、健常者とパラ「一体」開催 28年ロス大会から採用の新競技が福岡県で(日刊スポーツ)
https://www.nikkansports.com/sports/news/202510190001058.html
関連記事・参考情報
● IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025公式サイト https://www.live-link.life/online/cgf2025
● IFSC公式サイト(大会情報・ルール等)https://www.ifsc-climbing.org/
● パラクライミング協会(JPCA)公式サイト https://www.jpca-climbing.org
● 福岡県スポーツ推進基金 https://fukuokasports.org
今後、公式ウェブサイト等で大会の詳細情報や最新スケジュールが発表される予定です。興味を持った方は、ぜひ最新情報をチェックしてください。
また、当ポータルに、「IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025」開催の発表記者会見の抄録を掲載し、関係者各位のそれぞれの立場からのユニークで真摯な思いをお伝えする予定ですので、是非ともご参照ください。
<この記事に関連するSDGsの目標>
SDGs目標10:人や国の不平等をなくそう
[目標10.2 ]2030年までに、年齢、性別、障がい、人種、民族、生まれ、宗教、経済状態などにかかわらず、すべての人が、能力を高め、社会的、経済的、政治的に取り残されないようにすすめる。
[目標10.3 ]差別的な法律、政策やならわしをなくし、適切な法律や政策、行動をすすめることなどによって、人びとが平等な機会(チャンス)をもてるようにし、人びとが得る結果(たとえば所得など)についての格差を減らす。
SDGs 目標11: 住み続けられるまちづくりを
だれもがずっと安全に暮らせて、災害にも強いまちをつくろう。
SDGs目標13:気候変動に具体的な対策を。
気候変動から地球を守るために、今すぐ行動を起こそう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【関連記事】
◆障がい者スポーツが未来を拓く!飯塚市が描く「共生社会」への挑戦
https://japan-sdgs.or.jp/news/6365.html
◆「一体となり、共になる」福岡発、クライミング革命! 健常者とパラが同舞台で世界に挑む
https://japan-sdgs.or.jp/news/6344.html
◆持続可能な国際スポーツ大会のさらなる進化を目指して──VNL2025 千葉大会の挑戦
https://japan-sdgs.or.jp/news/6114.html
◆スポーツエンターテインメントとSDGsを融合する、バレーボールネーションズリーグの素晴らしさ
https://japan-sdgs.or.jp/column/6021.html
◆<AIポッドキャスト>【SDGs JAPAN PORTAL】「持続可能な国際スポーツ大会のさらなる進化を目指して──VNL2025千葉大会の挑戦」を、YouTubeにアップしました。AIのトークによるポッドキャストで、VNL2025千葉大会の素晴らしさを、音声でダイレクトに感じられる番組となっています。ぜひご視聴ください。
https://youtu.be/xm_V6FdmeNc?feature=shared
◆SDGs JAPAN ポータルとは
https://japan-sdgs.or.jp/about


